キャッシュ&ランドラム事件

1980年12月29日/アメリカ/テキサス州ハフマン近郊
Huffman, Texas, U.S.

概要

火を吹くUFOのイラスト
米軍のUFO兵器の実験による被害か!?
ダイヤモンド型のUFOの熱波を浴び、放射線障害を発症。
米軍相手に訴訟にもなった事件。

詳細

UFOの熱波にさらされて重傷を負う

事件当時の被害者の写真
ベティ・キャッシュ夫人(56)、ヴィッキー・ランドラム夫人(61)、孫のコルビー・ランドラム(11)の3人が夕食を終えて帰宅する途中の午後9時頃、テキサス州ヒューストンから50kmのハイウェーFM(Farm-to-Market Road)1485号〜2100号上で、前方の木々の上に目もくらむばかりに輝く、ダイヤモンド形のUFOに遭遇した。

UFOはピーッピーッという音をたて、底部から一定間隔で炎を噴射し、上下に動いていた。
あわてて急ブレーキをかけて車を停めると、ベティは外に出てみた。

しばし3人は55mほど前の路上に浮かぶUFOを見守ったが、UFOはものすごい熱を発しており、車に戻ろうとしたところ、素手でドアハンドルがさわれないほど熱くなっていた。

UFOは上昇して姿を消したが、その後をヘリコプターの集団が四方八方から殺到してきたように現れた。3人は車を8kmほど走らせ、遠くからUFOとヘリの群れを眺めた。
大型のCH-47チヌークヘリ(特徴的で識別が容易だという)1機が上空を飛び過ぎ、数えたところ、ほかにも様々なタイプのヘリ23機がUFOの後を追うように、NASAジョンソン宇宙センターのあるヒューストン方向へと飛び去って行った。
UFOとともに飛んでいたというCH-4チヌークヘリ

そうしているうちに3人の体には腫れや水膨れが生じ、帰宅後も頭痛、吐き気、下痢、脱毛症状などに苦しめられた。いまだ3人は元の健康体を取り戻せておらず、医師によればこれは典型的な放射線被曝症状であった。

他の目撃者

研究者達はその後、その夜に異常なほど多数のCH-47ヘリが飛んでいるのを確認した証人が他にもいることを突き止めた。
  • デイトンの警官であるラマー・ウォーカー(Lamar Walker)刑事とその妻は、チヌーク型の12機のヘリが事件現場付近を、だいたい同時刻に飛んでいるのを目撃している。
  • ハフマンの南にあるクロスビーの住民達が、頭上を飛ぶ大型ヘリの一団を目撃。
  • デイトンのジェリー・マクドナルド(Jerry McDonald)という人物も、8時から9時の間に、自宅裏庭で三角形かダイヤモンド型の巨大なUFOを目撃。それは2つの白い灯りを持ち、後方から青い炎を放つ、ガラガラという大きな音を出していた。
  • ベリー・マギー(Belle Magee)という女性も、デイトンの西7マイルで、9時頃に光るUFOを目撃。
しかし民間飛行場も軍の基地も、そのような編隊が飛んでいたり施設を利用したりといったことは確認できなかったと主張している。

裁判を起こした被害者達

被害者ベティ・キャッシュ
状況証拠から軍の秘密兵器である可能性が高いとして、その後3人は政府と空軍を相手取り、総額2,000万ドルの損害賠償訴訟を起こしたが、1986年に「米軍とNASAはその種の物体を所有または使用していない」という理由で全面敗訴となり幕を閉じた。
被害者ヴィッキー・ランドラム

現場周辺地図


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海外のサイトでポイントされていた、ハフマン近郊の幹線道路FM1485号の事件地点。

考察

ランドラム夫人の腕に残る火傷の痕
まず押さえておきたいのは、この事件のUFOは夜空をありえないような動きで飛び回ったり、中から宇宙人のようなものが出てきたわけではないということだ。米軍のヘリが一緒に飛んでいたという証言を信じるなら、米軍の試作兵器の事故の説の可能性が高いように思う。

この事件にも絡めて、UFO肯定派の中の陰謀説を唱える人々からは、米軍は宇宙人から得た技術を利用してUFOを作っているという説が語られている。
宇宙人の技術云々はともかくとしても、米軍はいろいろな兵器を試作しているのだろうから、時にはこういった一般市民を巻き込むような事故が起こることも十分に考えられるのではないだろうか。
UFOの熱波によってランドラム夫人の手の甲にできたひどい火傷
しかし、現在の地図を見る限りではそれなりに民家がある地域のようだ。エリア51のような人の住まない場所ではないこの地域で、軍事兵器の実験のようなことをやるかという点には大いに疑問を抱く。例えそれが制御不能になってどこかから移動してきたとしても、もっと多くの目撃者と被害が出るのではないだろうか。

UFOとヘリはジョンソン宇宙センターのほうに飛び去ったということだが、ジョンソン宇宙センターまでは100km近く離れているため、隠すべき秘密兵器の実験であれば現実的ではない。もっと近くの施設に隠すであろう。
近くにはヒューストン・インターコンチネンタル空港(現ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・ヒューストン国際空港)があるが、ここは国際空港だけに隠す場所としては不適当だ。

目撃情報の疑問点としては、年配の女性と子供が夜間に飛んでいるヘリの機種を特定(識別が容易とは言え、断定できるものなのだろうか?)し、23機と数まで勘定していることは腑に落ちない。裁判記録などの具体的資料がないので恐縮だが、外野の人間が後付けに推測して「こうだったんじゃありませんか?」と被験者に尋ね、「そうだったかもしれません」程度に答えたものが、被験者の証言として伝えられてしまった可能性もあろう。

懐疑派の中にはUFOと遭遇する前の3人の健康状態はどうだったのかを問う声がある。その問いに対する回答の情報は得ていないが、仮に3人の健康状態がどうだったにせよ、3人一度に被曝症状が出たというのは異常な事態である。
何かがあったことだけは確かであろう。

参考資料


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